ご参加(どなたもお立場は個人です)をお待ちしております。遠方やご都合の合わない方のために、当日資料の印刷物を参加費の半額にてお分けします。ご希望の方はお知らせ下さい。前回までの開催案内等はこちらをご覧下さい。
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第113回「交通ビジネス塾」
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■日 時
2018年3月20日(火) 18:40(5分前までに集合下さい)
■テーマ
首都圏鉄道ネットワークは東京五輪輸送の余裕を持つか?
■講師
中央大学 理工学部 情報工学科 教授
田口 東(たぐち・あずま)氏
1951(昭和26)年生れ
74年、東京大学 工学部 計数工学科卒、三菱重工業(株)入社
76年、東京大学 工学部 計数工学科 助手
80年、山梨大学 工学部 計算機科学科 講師
82年、工学博士(東京大学)、山梨大学 工学部 計算機科学科 助教授
92年、中央大学 理工学部 情報工学科 教授(現在に至る)
2005(平成17)~09年、理工学部長
今回の講師は、中央大学 理工学部 情報工学科 教授の田口 東氏です。
田口研究室は、実社会の様々な問題の本質的な部分を取り出して数理モデルを考察する「システムのモデリングと最適化」が研究テーマです。鉄道も研究対象とし、「通勤電車の遅延計算モデル」「首都圏電車ネットワークに対する実時間利用者流動推計システム」といった研究実績があります。
田園都市線と東西線が朝ピークに都心近くの急行運転と追越しをやめ、列車間の混雑格差を平準化して遅延を縮小したのは、田口教授の研究成果が切っ掛けでした。
首都圏の鉄道ネットワークに関して各種メディアにてしばしば解説され、例えばこちらにて動画を見られます。
以下は、東京五輪期間中の鉄道混雑を推計するシミュレーターを紹介した記事です。
より詳細なものは、以下にて、日本オペレーションズ・リサーチ学会で近藤賞を受賞された際の記念特別講演を見られます。
以下、ご本人からの当日のお話に関するご紹介です。
2020年に開催が予定されている東京オリンピックでは、多数の観戦客が東京首都圏の電車ネットワークを利用する。招致委員会の立候補ファイルによると、多い日の観戦客は約70万人と予想される。
一方、通常は、主に通勤・通学のために約800万人が利用している。この交通は、朝の激しいラッシュ、夜にやや平坦なラッシュがあり、朝の通勤客は郊外から都心に集中し、複数の路線が交わる大規模駅では乗換客の混雑が激しいといった具合に、時間軸・空間軸上とも偏りがある。
この上に、観戦客が加わったとき、混雑の激しくなる場所・時間はどこか、緩和策はあるかという点に関心がある。この点を、できるだけ具体的なモデルによって乗客の移動を表現して調べることにする。
"具体的"とは、誰でも検証できるように公開に近いデータを用いて、時間分解能を高く、乗客流の粒度を細かく、移動経路を詳細に記述しながら、電車ネットワーク全体の乗客配分を解くことにある。これによって、発生する問題点と課題を明確にして、定量的に対策を評価できると考えている。
■場 所
豊島区立生活産業プラザ5階 501会議室(池袋駅東口徒歩7分)
■タイムテーブル
18:40~19:20 講師による講義
19:20~19:45 参加者の自己紹介
19:45~19:50 休憩(軽食を用意)
19:50~20:40 Q&A+フリーディスカッション
20:40~21:20 懇親会(同会場にて希望者のみ)
■参加対象者
職業として交通に関わっているまたはそれを希望している方
■参加費
社会人3,000円、学生1,000円、懇親会1,000円(希望者)
■「交通ビジネス塾」とは?
交通分野の第一人者をゲスト講師としてお招きした勉強会で、ほぼ月に1回
のペースで開催しています。交通問題の解決を志す同志の出会いの場、交通
ビジネスが生まれる場、人材育成の場となることを目指しています。
■お申込み
以下をinfo@LRT.co.jpへお送り下さい。
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質問 など:(当日、印刷・配布します)